今日みたいに芯まで冷えるある日の夜のこと。
道玄坂マークシティ近くの横断歩道で信号待ちをしていた僕は、目の前で同じく信号待ちをしていたちいさなじいさんに目が止まった。
その人とはギターケースを持った高田渡さんだった。
僕は彼のたたずまいに釘付けになった。彼の放っていた空気があきらかに一般人のそれとは違っていたからだ。
(その数ヶ月後に渡さんが北海道でのライブ後に倒れ、帰らぬ人となったという知らせを聞くことになる…)
僕の初高田渡体験は、兄の影響でPUNKなど反体制的な音楽を聴いていた高校生の頃だ。(高田渡も社会風刺や反体制的な歌詞が多い)
当時ビデオで観た中津川フォークジャンボリーの若き日の高田渡はボブ・ディランのように僕の目に映ったのを覚えている。
僕は彼の生き方やメッセージに少なからず影響を受けて育っている。
彼を追ったドキュメンタリー映画『タカダワタル的』を観たときはとても嬉しくて、将来こんなじいさんになりたいと憧れたりもした。
僕がまだ15、6歳だった頃に渡さんのヒット曲『ホントはみんな』がTV CMで使われていた。
それはシチューの宣伝で、暖かみのあるタッチのアニメーションととてもマッチしていた。
ホっとココロ暖まる歌で、当時僕はすぐにその歌が好きになった。
そして 今夜も聴いている。
0コメント